FX業者について思うこと。其の二

もう一つ。気になることがあります。

業者には、DD方式とNDD方式があります。日本の業者はほとんどDD方式だということです。

海外の業者はほとんどNDD方式です。

DD方式とは、Dealing Desk方式です。NDDとは、Non Dealing Desk方式です。

FXとは顧客が注文をすると、その注文は広大なFX市場へ 流れ、売りと買いの取引をしているのが基本です。

しかし、実際にはそうではないのです。

業者の中にDealing Deskなるものを置いて、顧客の注文を一旦業者が会社の中でさばいている。市場に流すのをインターバンク直結といいますが、そうではなく、いったん業者が預かり、売り買いの注文を調整したり、ある程度たまってから流すことがあるようです。すべての注文を市場に流すより、そのほうが手間がかからないし、手数料も無料にしたりできるのです。

ここで不安になる要素が生まれます。

おおざっぱに言えば、業者内でさばいているので、いくらでも操作ができるということです。顧客が儲かりすぎれば、業者が損します。顧客が損すれば、業者が儲かります。

手数料以外で会社が成り立っているのです。

つまり、業者としては、客に損してもらったほうが会社の利益になるのです。

その状態で、安心して取引できますか?

変な値動きをしたら、操作してロスカット狩りをしたのかも。そう思いたくなります。

実際、そういうことが行われているのかはわかりません。

まさにブラックボックスなので、だれもわからないのです。

たくさんロスカットが入っているところに、一瞬だけヒゲを伸ばして狩ることは簡単だと思います。

勝てていないから、余計にそう思ってしまう自分がいます。

NDD方式は、Non Dealing deskです。つまり、業者内にあずかるデスクはなく、顧客の注文はインターバンクに直接流れるのです。

こうなると、チャートがロスカット付近で変な動きをしても、たまたまで 意図があるわけではないと納得できます。

会社の利益は手数料のみです。顧客が損しようが、大きな利益を上げようが、直接業者には関係ありません。市場のだれかが損するだけです。

でも 顧客が儲けてくれたほうが、何度も取引したり、大きなlotで取引したりするので、手数料が跳ねあがります。

損して退場するようなら、それっきりになってしまうので、業者の利益が減るのです。

つまり、顧客が勝つと、業者も儲かる仕組みがあるのです。

Win-Winの関係です。

そう考えると、わざわざ客に負けさせようとする理由がありません。勝ってもらいたいのですから。

こちらのほうが、安心して取引できませんか?

だから、私はもっぱら海外FXを利用しています。やっぱり勝てないのですが、自分に実力がないためだと納得しています。